【天龍源一郎の「お前ら、天プロ観に来んかい！」8月13日大会号】

 天龍プロジェクト総大将・天龍源一郎が見どころを語る“天龍の眼”の記事連載を開始！

 

 

天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.8』

8月13日 　東京・新木場1st RING　19:00GONG

 

第1試合　タッグマッチ（30分1本勝負）

　　菊タロー　　　　　　　　　　　　進　祐哉

　アンディ・ウー　　　vs　　　　　　ＬＥＯＮＡ

※前大会の試合後、天龍より「場数を踏むこと」の大切さを説かれたLEONAが、進とのタッグ結成で、異色の覆面コンビと対戦。菊タローと初参戦のウーは、感情をぶつけつつ闘志を高めることが難しい相手となるため、ある意味で大変な難敵を迎えたことになる。　

【天龍の眼】　アンディ・ウー選手ってのは（天プロ出場が）初めての選手だね。LEONA選手にしても進祐哉選手にしてもテクニックを持った選手だけれど、そんな2人が素顔じゃなく覆面を被った選手に、どんな風に攻め込んで行くか？というのが見どころだろう。とにかく曲者の菊タロー選手に2人が引っかき回されないことを祈ってますよ（笑）。こういった一癖も二癖もあるマスクマンに、LEONA選手が飲み込まれてしまわないよう、技をもって自分をアピールしてくれればいいね。　

 

第2試合　タッグマッチ（30分1本勝負）

　新井　健一郎　　　　　　　　　高岩　竜一　

　　翔　　太　　　　vs　　　　　KAMIKAZE

※年齢差16のIJタッグ王者「ハッとして！Good」は、陽気な翔太に引きずられつつ、ベテランの妙味を出しまくる新井による天プロ名物チーム。今回の対戦相手となる高岩（49歳）とKAMIKAZE（50歳）は、そんな哀愁漂う新井と同世代。当然、新井に対してはベテランへの敬意などない攻撃、若い翔太には「小僧扱い」する容赦ない攻撃を仕掛けてくるはず。高岩のパワー健在ぶり、身体をジュニア仕様に絞ったと噂されるKAMIKAZEの変身ぶりにも注目だ。

　

【天龍の眼】　これは一見、地味なようで派手なマッチメイクだね。天プロ初参戦となるKAMIKAZE選手はムーンサルト（プレス）もやるし、高岩選手は餅つきパワーボムで有名だしね。チャンピオンチームのアラケン（新井）と翔太は、最近見ている中では本当に素晴らしいチームコンビネーションを見せているし、体力負けさえしなかったら、勝つのはチャンピオンチームかな？と予想している。ただ、KAMIKAZE選手は最近、ジュニアヘビー級でも戦えるように身体を絞っているという情報もあるし、高岩選手と二人してまた新たな存在感をぶつけてくる予感もあるので、それはそれで楽しみですよ。　　 

　　

第3試合　30分1本勝負

　佐藤　光留　　　vs　　　矢野　啓太

※業界きっての「変態」を自負する佐藤と、その変人ぶりで知られる矢野が待望の一騎打ち。お互いに関節技、締め技、ストレッチ技、クラッチ技の切れ味、そして独創性にも定評があるため、その点だけでも「譲れない何か」があるはず。序盤から一瞬たりとも目が離せない、プロレス技術の進化形は、ファンのみならず、プロレス業界が注視する一騎打ちだ。

 　

【天龍の眼】　前回（7月29日）6人タッグ対決では、3本勝負でお互いに1本ずつ取り合ったんだよね。ただ佐藤光留選手のほうが負けた時（2本目）、彼が「こんな奴に負けているオレじゃない」ってオーラを醸し出していたんだよ。それでワガママ言って天プロの代表（嶋田紋奈）に頭下げてお願いして、今回実現してもらったのがこの一騎打ちです。改めてシングルで戦うことで佐藤光留って選手の怖さが出るのか？　それとも矢野啓太選手の何か得体の知れない懐の深さが出るのか？楽しみなカードです。ファンもレスラー自身も、今は飛んだり跳ねたりする派手なプロレスに目が慣れちゃっている部分があるけど、この二人の戦いって「こういうプロレスもある」ってことの典型だと思っています。寝技の展開とか、一見分かりづらいかも知れないだろうが、これで極まっているの？どうなっているの？と「謎解き」しつつ楽しんで欲しい。

 

セミファイナル　6人タッグマッチ（45分1本勝負）

　佐藤　耕平　　　　　　　　　鈴木　みのる

　河野　真幸　　　　vs　　　　ＭＡＺＡＤＡ

　ＴＯＲＵ　　　　　　　　　　ＦＵＪＩＴＡ

※前回（7月28日）の初登場で、早くも天プロマットを制圧してしまった感のある鈴木みのるが、今度は東京愚連隊のMAZADAとFUJITAを子分に従えて再登場。前回と違って今回は1本勝負。そして戦線復帰した佐藤耕平が鈴木みのるとの初対決で何を見せるのか？に注目が集まる。性格の悪い鈴木の挑発を受け、業界屈指のヘビー級戦士である佐藤と河野のブレーキの壊れた暴れっぷりに期待がかかる。

 

【鈴木みのるコメント】

前回の戦い（7月28日）で、お前ら刺激的だっただろ？すごく楽しかったろ？　天龍プロジェクトにレギュラー参戦している連中は、ちょっとぐらいケツに火がついたかな？　今回は佐藤耕平、河野真幸、それと誰だアレ？なんか若いの（※TORU）。3人まとめて相手してやるけど、お前らのケツに火がつかなかったら、こんな所すぐに潰れるぞ。まあ、天龍源一郎がまた興奮するぐらい面白くなるかならないかは、オレにかかってるんじゃないからな。お前らにかかっているんだ。まあ頑張れ。

 

【天龍の眼】　

ボリュームのあるセミファイナルだね。1本勝負なだけに、鈴木みのる選手が巧くチームをまとめてきたら、そつなく勝つ確率は高い。前回、MAZADA選手ってどんな動きするのかな？ と、ちょっと意地悪く、疑心暗鬼の目で見ていたんだけど、やっぱりテクニシャンで「巧い選手だな」という印象を抱きました。耕平とTORUは鈴木と初対決なんだってね？　ここは耕平に前回（の欠場）の鬱憤を晴らす意味で大暴れして欲しいね。当然、鈴木みのる選手から、その「倍返し」は来るだろうけどね。あと、河野は言わずと知れた「ジャンボ二世」と言ってよいほどの豪快なジャンピング・ニーをやるんだけど、耕平と河野がパワーで相手をぶっ飛ばす勢いでやり、TORUがヘビー級2人の間で巧く立ち回ってコントロールしてくれれば勝ちは拾えるかもね。そういう意味で、意外や試合のキーマンはTORUかも知れないよ。鈴木みのる選手が天プロに来ることで、みんなピリピリして、好試合と好結果につながっていると思う。俺への挑発？　あの毒舌が俺の名前を出すことによって、彼自信スッキリしているだけの話ですよ（笑）。なんだかんだと、「見慣れた奴」に頑張って欲しいというのが人情でしょう。　

 

メインイベント　インターナショナルジュニアヘビー級選手権（60分1本勝負）

　〈第21代王者〉　　　　　　　　　　　　〈挑戦者〉

　　Ｈ　Ｕ　Ｂ　　　　　　vs　　　　　　　拳　　剛

新型コロナ禍の余波で、急きょ「事実上の次期挑戦者決定戦」として行われたTORUとの一騎打ち（7月28日）を制した拳剛が、再び悲願のIJ獲りに挑む。前回の21代王者トーナメント決勝戦（6月12日）で、HUBの必殺アルマゲドンに沈んでから2か月間、拳剛はすべてをこの王座再挑戦に賭ける意気込みで戦い続けていた。王者・HUBも初防衛戦（7月7日）で難敵・矢野啓太を下し、さらに7月18日には大阪プロレスのリング（アクティブスクウェア大東体育館）でビリーケン・キッドを挑戦者にV2に成功。伝統のベルトを手に、その安定した試合ぶりは円熟期に入ったとの見方も強く、拳剛の勢いか？HUBの安定感か？　勝敗の予測はつかない。

 

【挑戦者・拳剛コメント】

やっぱり天龍プロジェクトのリングで輝くのは、HUB選手ではなく他の誰でもないオレなんだと強く思っている。輝くべき。HUB選手に通用するのかしないのか？　絶対に通用すると信じています。IJ王座は歴代王者が凄い人たちばかりなので、1日でも早く、そこに「拳剛」の名前を刻みたい。気がついたらキャリアなんて、あっと言う間に終わっている気がする。だから1分1秒すらも無駄にしたくない。常に一つでも多く自己主張、リングの上で自己表現する。それがオレがプロレスです。

 

【王者・HUBコメント】

拳剛選手はみちのくプロレスとか、いろんな団体で試合をしていて、技術的にも自分に似ている部分がある。また、拳剛選手はどんなタイプにでも合わせられる器用さも持ち合わせている。そこには乗せられず、あえてちょっとタイミングをズラしたりしつつも、王座を防衛したいと思っていますね。

 

 

【天龍の眼】

メインはジュニアヘビー級のタイトルマッチ。前大会（7月28日）のセミファイルで、拳剛選手とTORU選手が非常にいい試合をやってくれてね。凄く興味あるし、面白い試合になるって保証もできるからこそのメインなんだろうな。HUB選手は前回、あの鈴木みのるを相手に、武器である尻尾（？）で一発かましたぐらいだから、肝が座っているというか、結構な度胸の持ち主なんだな……と俺は見た。今はこの王座こそが天プロで一番の歴史のあるタイトルだし、みんながこのベルトを競い合っている状況ってはのは良いことだ。どちらにせよ、天プロに上がった以上、自分を発揮しつつのびのびと戦って、新木場に来てくれたお客さんを満足させて帰してくれというだけですよ。ラインナップは十二分に満足いくものだし、期待していますよ。　　

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