新着情報
2021.08.23
8月25日版 大会の見どころをたっぷり語る団体内新連載!“天龍の眼”
天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.9』
8月25日 東京・新木場1st RING
「天プロって何だか騒々しくて楽しそうだな」って思ってくれたら
天龍プロジェクト総大将・天龍源一郎が見どころを語る“天龍の眼”の記事連載!
第1試合(30分1本勝負)
本田 竜輝 vs 斉藤 レイ
今年6月9日に全日本プロレス・後楽園ホール大会でデビューしたばかりの期待の新人・斉藤レイが早くも天プロ参戦。双子(兄は斉藤ジュン)で角界出身(元・藤の花=出羽海部屋)の大型新人ホープである斉藤には天龍も興味津々の様子。レスリング出身でキャリア3年の同門の先輩・本田との対決が、団体外の天プロマットで見られることの意義は大きい。
【天龍の眼】
初参戦の斉藤選手は元相撲取り(※藤の花=出羽海部屋)ってことで注目している。まだデビュー(6月9日にデビュー)したばかりだから、まずはリングの中を見てからの評価ですよ。全日本プロレスさんは、相撲から転向したばかりの、こういう選手をよく派遣してくれた。なんだかんだとインパクトがあるよ。全日本から来てくれる人たちには、別宅に行って自分の好きなプロレスをのびのびとやってくれればいい。あくまで本家でなく離れというか別宅でね(笑)。普段と違う部分の自分を発揮するつもりで上がって欲しい。全日本の選手の受け身とか試合運びを見ていると「全日本だなぁ」って、いつも俺は感じていますよ。ただ、いつもの全日本のパターン通りに試合をやっていたら、俺もマスクの中でアクビしているかも知れないから、気ぃつけてな(笑)。
第2試合 8人タッグマッチ(30分1本勝負)
河野 真幸 佐藤 耕平
進 祐哉 MAZADA
TORU vs 真霜 拳號
LEONA 入江 茂弘
前回の試合後、佐藤耕平とバックステージで仲間割れし「全方位に喧嘩を売っていく」と宣言したTORUの意を受けて、今回はTORUと佐藤が対峙する形となった。ただし、初参戦の真霜、入江も含め、このメンバーが入り乱れる8人タッグ戦で自身の主張を貫くのは困難。前回は佐藤とTORUの間に入り、仲裁役に徹していた河野としても、このままおとなしく黙ってはいられない。
【天龍の眼】
入江選手ってのは、以前、DDTで肌を合わせた時から「結構、器用な選手だな」と思っていました。成長した姿を見るのが楽しみだね。また、この8人タッグ戦に真霜(拳號)選手が出るってのが渋いね。2つ目でこんなに豪華絢爛でいいのか? 俺なんか、河野(真幸)選手のジャンピングニーで「オーッ!」ってのを見られれば、それで幸せなんだよ。会場来て、アレが見られれば儲けモンだよ(笑)。ディズニーランドに行って、森永のキャラメルを食べられるってぐらい幸せなことですよ(※意味は不明です)
第3試合(30分1本勝負)
佐藤 光留 vs 矢野 啓太
高度な寝技の展開から、中盤からの意地の張り合い、そしてゴツンゴツンと場内に鈍い男が響き渡る頭突きで両者がダウン(勝者は上になった佐藤)という、衝撃の結末から、わずか12日間隔でシングル再戦が決定。ともに「変態」「変人」の第一人者を自認する両選手が、現代プロレスへのアンチテーゼを投げかけ、時には毒をも吐く内容は、「天プロ版名勝負数え唄」として天龍のみならずプロレス界全体から注目を集めている。
【天龍の眼】
この対戦カードがあったんじゃ、第2試合があんなに豪華になってしまうのも仕方ないな(笑)。この2人、あの6人タッグマッチ(7月28日)が初対決だったんでしょ? 嗅覚が鋭いって言ったらおかしいけど、お互いが「こいつだったら」と好敵手を見つけたってのはさすがだよ。前回の一騎打ち(8月13日)も、解説席にいて思わず「凄いな」って声が出てしまった。俺たちがやっていたプロレスとはまた違った凄みがある。2人とも決して身体が大きいわけじゃないのに、プロレスラーならではの凄みが全身から発散されていた。お互いに自分のエリアに相手を引き込もうとしたり、無理して相手のエリアに突っ込もうとしているような、目に見えない手探りの駆け引きがね。自分の培ってきたものを覆されてたまるか、相手のソレを引っ繰り返してやろうという意地とかがところどころに見えるんですよ。こんな凄い試合をマッチメイクできるっていうのは、会社として幸せ以外の何物でもないよ。
セミファイナル インターナショナル・ジュニア(IJ)タッグ選手権(60分1本勝負)
<王者組> <挑戦者組>
新井 健一郎 高岩 竜一
翔 太 vs KAMIKAZE
※初防衛戦
全5試合中の2試合が、前大会(8月13日)と同一カードという異色の編成。前回の敗戦で徹底的に痛めつけられた王者組は「負けると分かってて挑戦を受けるバカがいるかよ?」と気骨のカケラもないコメントで高岩&KAMIKAZEの挑戦を拒否していたが、嶋田紋奈代表に一喝される形でタイトル戦を決定されてしまった経緯がある。両チームともに前回のノンタイトル対決とは異なる戦術を駆使してくることが予測されるため、前大会を観戦された方は、その変化を比較しつつ観るのも一興かも。
【天龍の眼】
前回、高岩選手とKAMIKAZE選手の2人は「元王者」(高岩)と「(亡くなった元同僚)福田雅一選手が巻いていたベルト」(KAMIKAZE)という2点で、とっかかりを作って挑戦表明したんだよな。これだけのキャリアを積みつつ、IJタッグにチャレンジャーとして名乗りを上げてくれたことがが嬉しい。それはそうと、前回、KAMIKAZE選手のムーンサルトプレスを見た時、「これだよ、コレ」って思わず興奮してしまいました(笑)
メインイベント インターナショナル・ジュニア(IJ)ヘビー級選手権(60分1本勝負)
拳 剛 vs 橋本 和樹
※初防衛戦
他の誰よりも「王座の重み」「王者の責任」にこだわる男・拳剛の初防衛戦の相手は、7年前の旧天龍プロジェクト時代ににさまざまな因縁が生じた橋本和樹に決定。拳剛がUWA世界ジュニアヘビー級王者に君臨していた2014年4月1日には、同じく新木場のリングで「拳剛vs那須晃太郎vs橋本和樹」という3WAY戦による防衛戦が組まれ、乱闘の中、拳剛が橋本を押さえ込み初防衛に成功している。また天龍の現役末期には、蛟龍Rリーグ戦にて「天龍&橋本vsTARU&拳剛」なんてタッグマッチも実現している。7年の歳月を経た両選手の成長、王者になった拳剛と、見どころ満載のタイトルマッチとなる。
【天龍の眼】
拳剛選手の初防衛戦。拳剛って名前をプロレス界で光らせて欲しい。大日本の橋本和樹って選手は、俺の引退ロードでも2回ほど肌を合わせているし、俺の中でも印象深い選手なんだ。あれから、しばらくずっと間が空いて、久々に天プロのリングで彼の姿を見られるっていうのは楽しみだね。拳剛選手とか橋本和樹選手なんかの世代がタイトル賭けて、メイン張れるようになったってのは素直に嬉しいね。そしてファンの皆さんが「天プロって何だか騒々しくて楽しそうだな」って思ってくれれば、なおいいね。あとはTORUがもっとビシッとした身体になって、矢野啓太がもっと太ったら最高だ(笑)