試合結果

2021.10.01

9月29日試合結果/リポート

9月29日試合結果/リポート

 

天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.10

929 東京・新木場1st RING

新生・天龍プロ発進後の『『SURVIVE THE REVOLUTION』シリーズも早や10回目。新木場1st RINGに全22選手が参戦して開催された。天プロを舞台に「こじらせた」異能ぶりを存分に発揮する佐藤光留と矢野啓太が、総帥・天龍源一郎の「龍の一声」で初タッグを結成し、IJタッグ王座に初挑戦。見事に新井健一郎、翔太組を撃破し王座奪取に成功した。タッグ王者なったばかりの佐藤光留は、全試合終了後、IJシングル王者の拳剛にも挑戦表明。タッグ選手権同様に「前哨戦なしの一発勝負」の王座挑戦を突きつけた。また佐藤耕平の首を執拗に狙うTORUは、ついに佐藤に一騎打ちを了承させ、天プロマットで勝利から遠ざかっていたLEONAA2Wの若手刺客をテキサスクローバーホールドに下し、待望の自力初勝利を飾る。さらには111415日の新木場大会において16選手参加による「龍魂トーナメント」開催が発表されるなど、活気溢れる盛り沢山の大会となった――

 

1試合(301本勝負)

本田竜輝 vs 斉藤ジュン

 743秒 逆片エビ固め】

 

マットを踏み鳴らしつつ天プロ初出陣した「双子の兄」斎藤ジュンは、ぶちかまし、ボディスラム、ケサ斬りチョップ、相撲タックル等で着実に本田にダメージを与える。だが、慌てぬ本田はブレーンバスターを空中で切り崩すとニーリフトで形勢逆転。ブレーンバスターから逆エビ固め、脱出を試みる斉藤を逆片エビに絞り上げてギブアップを奪った。

 

【本田竜輝コメント】

8月、9月と天龍プロジェクトに参戦させていただいて、先月は弟の(斉藤)レイと、今日は兄のジュンと戦って勝つことができました。もっともっと強くなって、また天龍プロジェクトに継続参戦できるような選手になって、これからも練習頑張りたいと思います。

 

【斉藤ジュンコメント】

悔しいです。何が悔しいって、今日は大先輩(天龍)の前で負けてしまったんで、今までで一番悔しいかも知れないです。試合前に天龍さんから「まあ、頑張れ。一生懸命試合するように」とは言われたんですけど。勝利をつかみたかったんですけど。次、また呼んでもらえることがあったら、その時は絶対に勝ちたいと思います。

 

2試合 タッグマッチ(301本勝負)

 〇菊タロー SUSHI vs リッキー・フジ レイパロマ

1154秒 シャイニングウィザード 片エビ固め】 

 

初参戦のレイパロマは、小柄ながら絞り込んだムキムキボディで、リック・ルードばりの腰クネポーズ、そしてロングタイツを引きずり降ろされつつ赤いTバック姿で戦うという強烈個性を発揮。リッキー・フジとのダブル尻出しで、場内をパニックに陥れつつ、菊タローとSUSHIを幻惑させた。だが菊タローは「目には目を、尻には尻を」とばかりにカンチョー攻撃で逆転。武藤敬司が憑依したシャイニング弾でレイパロマを粉砕した。

 

試合後の菊タローは、この日がプロレスデビュー(1994514日、PWCの神奈川・横浜市無国籍屋台15番街ヨンドン大会)から、ちょうど1万日(27138日)にあたることを報告(日数計算アプリにて判明したらしい)。大きな区切りとなった日に、米国に再進出計画の所信表明を放ち、ついでに天龍源一郎の目前で、天龍のモノマネで天プロ名物の「エイエイエオー!」3連発と、度胸満点のパフォーマンスを披露した。

 

【レイパロマコメント】

こんなもんじゃねえから。オレのブラックホールはこんなもんじゃねえから。まだ次、首……いやブラックホールを洗って待っておけよ。ああっ

 

【菊タローコメント】

プロレスラー生活が1万日も続くとは思ってませんでした。本当にアメリカ行く時に「1万日ぐらいは続けてみようか」と。まだWWEで、ちゃんと働くという夢は達成できていないんで、片足は突っ込みましたよ。表沙汰にはしていないけど1週間だけ行ったりしましたけど、正式にフルタイムで行けるように頑張りたい。そのためにも天龍さんから、いろんな話を聞いたりして。話すだけで、すごく勉強になるんで。ちょっと話をして、何気ない一言に、凄く気づかされることが多いんで。やっぱりミスター・プロレスなんだなぁって。まだまだ20何年やっても、経験すべきことはいっぱいあるんで。もっももっといろんなこと吸収して、それを未来のスーパースターたちに少しでも伝えていけたらと。ボクがアメリカ行ったのも、やっぱり先人の皆さんが、一人でアメリカ行って、アメリカ大陸をドライブして、サーキットしていたのを知っているから。うらやましいな、やってみたいなと。周りも海外経験者多いじゃないですか? TAJIRIさん、NOSAWA先輩、マサ(斎藤)さん、FUJITASUSHIだって、今はこう落ちぶれているかも知れませんが、一時はうまいこと、なぜかずっとTNAに出ていたわけじゃないですか? その波の中で生きていたわけじゃないですか? そういうのも羨ましかったし。そんな中で4年間、1人で暮らしていたって自信もあるし。また(米国に)戻りたい。入国トラブルでいろいろとあるし、正直面倒くさいこと多いけれども、もう1回行って、WWEのシャツ着て、WWEのバックステージ行って偉い人に「またお願いします」って言いに行きたいですね。日本にいる間に試合に呼んでくれる天龍プロジェクトさん始め、いろいろな団体の皆さんに感謝です。SUSHIからは特に何もないです。

SUSHIコメント】

えっ?……あ、ああ。

 

3試合 タッグマッチ(301本勝負)

進祐哉 〇LEONA vs 花見卓也 仁木琢郎

1040秒 テキサスクローバーホールド】

 

 

まるで「元気の塊」のように動き回るA2Wの新鋭・花見卓也と仁木琢郎に、開始から進とLEONAが翻弄されまくる。進が仁木の腹部にソバットを突き刺し、次から次に片エビ固めを連発するという「可愛がり」から、サイドバスター、弓矢固めでいったんは動きを止めたものの、24歳の花見と20歳の仁木は、すぐに蘇生して動き回る。

 

LEONAはハーフハッチからブレーンバスターで動きを止め、ドラゴンスクリューからの足4の字固めで仁木を捕獲。すぐさま花見がカットに入るも、進の好カットを受け、張り手2発から人間風車、ドラゴンスクリューから、足4の字固めを警戒する仁木の裏をかき、意表を突いたテキサスクローバーホールドで捕獲。厚さを増した上半身のパワーで絞り上げてギブアップ勝ち。天龍プロ初参戦から半年、待望の自力勝利を飾った。

 

 

LEONAコメント】

天龍プロジェクトに参戦して半年が経って10戦目、悔しくて悔しくて、でも、その気持ちがやっと一つ、自分の中で形になって。テキサスクローバーは今まで見たプロレスの中で、それがどこか頭の中にあって、それが自然と今日出た感じです。もう立ち止まりたくない。足踏みしたくない。悔しい気持ち、全部、このリングは受け止めてくれるから。ここからまたスタートです。ボクが待ち焦がれていた欲していた同世代との戦い、最後も(花見と仁木は)突っかかってきたし。だから負けていられないと頑張れた。だから、ああいう存在が、自分の周りにも必要だと。

 

【進祐哉コメント】

今日はLEONA選手に任せていたんで、もっともっとね。(LEONAは)凄い真面目なんで、(LEONAの腹を叩きつつ)この底にある悪い部分が出てきたら、もっと行けるような気がしますけどね。リングに上下関係はないんで、もっと意地悪く行きましょう! じゃないと生き残れないですよ。

 

【花見卓也コメント】

ああ、今日初対戦のLEONA選手。滅茶苦茶悔しいよ、負けて。仁木もそうだよ。オレたち若手ったって、こうやって2AW背負って来たんだよ。このまま負けっ放しじゃ終わらねえぞ。また天龍プロジェクトでも2AWでも絶対やってやる!

 

【仁木琢郎コメント】

オレたちで2AWの力を見せつけてやろうと思ってましたけど、クソ。ただ1回じゃ終わらねえ。オレたちは何回でも、このリングに上がって、何回でも挑戦してやる。

 

 

4試合 301本勝負

マンモス佐々木 vs 神谷英慶

119秒 両者リングアウト】

  

 

大型選手同士の一騎打ちは、序盤から激しいチョップ合戦で、早くも互いの胸板が内出血する。場外戦で「マンモス!」と絶叫して突進も、避けられた神谷は鉄柱に激突。エプロンでバックドロップを狙った神谷だったが、これも佐々木に返され、DDT気味に顔面を殴打される。

10分過ぎ。イスを手に殴り合い、ラリアートを打ち合う間に場外カウント(※PWF公式ルールは場外カウント10で試合終了)が進み、佐々木がエプロンコーナーに立ったところで吉野恵悟レフェリーから両者リングアウトの裁定が下された。

 

 

【マンモス佐々木コメント】

見たら分かるでしょ? (PWF公式ルールの場外カウント)10カウントは知ってたよ。でも、エプロンでアウトってのは知らなかった。オレは(リングの)上に上がった、そのまま続けたかった。お互いに納得いかないですからね。再戦はどんなルールでも、いくらでもやります。

 

【神谷英慶コメント】

納得いかない。もっともっと戦いたい。通常ルールでなくてもいい。もっともっとぶつかり合いたい。それだけです。次、どこでもいいんでカード組んで欲しいですね。思いっきり真っ向勝負で、次こそはマンモス選手をぶっ潰しにいきます。それだけです。

 

 

セミファイナル インターナショナル・ジュニアヘビー級タッグ選手権試合(601本勝負)

<挑戦者組> 佐藤光留 〇矢野啓太 vs <王者組> 新井健一郎 翔太

1843秒 足取り式ゆりかもめ】

佐藤、矢野組が第20代王者組に

 

 

以心伝心な「ハッとしてgood」とは対照的に、この日がタッグ初結成となる佐藤と矢野は不穏な空気をまき散らしたまま

先発は翔太と矢野。矢野の長いリーチによる絞め技、関節技による捕獲を警戒する翔太は、いつでもエスケープ可能なロープ際に留まり、お互いにリング上と場外を行き来しつつ牽制し合う。佐藤にタッチを求めた矢野だったが、これを拒否した佐藤はビンタで矢野を追い返す。早くも仲間割れが懸念されたが、挑戦者チームはどうやら言語ではなくビンタで会話している模様。マット界屈指の変態と変人にしか分からぬ意思疎通法で、序盤はタッチすらもビンタで成立させ続けた。

佐藤がキックと関節技、矢野がクラッチ技に勝機を見出す中、王者組は徹頭徹尾、タッチワークの魔術でレフェリーも含めて幻惑させつつ、一進一退の攻防は15分が経過。矢野が新井の腹にロケット頭突きを見舞い、フィンガーロックから新井の両耳をつかんで頭突き2発を放ったものの、なんと攻撃した矢野がダウン。新井は極度の石頭だった。

なんとかカウント9で立ち上がった矢野は、新井を足取り式のゆりかもめで捕獲。リング内に滑り込んだ翔太が、つま先で両者の身体ごと引っ繰り返し、矢野の両肩をマットにつかせる頭脳プレーを見せたものの、佐藤に捕まり、そのスキにまた「ゆりかもめ」は元の体勢に戻ってしまい、痛みに耐えかねた新井がついにギブアップした。

いろいろと、こじらせつつ天龍プロで出会うこととなった佐藤と矢野は抱き合って王座奪取を祝福。試合後は自虐も含めつつ、各方面に対して毒電波を放っていた。

 

 

【佐藤光留&矢野啓太コメント】

佐藤 全部の攻撃がこじらせたね。向こうは向こうでな。書いてあんだろう「認定証」って。認定されたんだよ。パンクラスにもバトラーツにも認められなかった佐藤光留と矢野啓太が、天龍プロジェクトで認められた証だ。クソこじらせてみるんもんだな。

矢野 この世の中、世界全体をIJ、第20IJタッグチャンピオンの佐藤光留、矢野啓太組が変える。

佐藤 何言ってんだと思ってんだろ? プロレスで何が変わるんだと思ってんだろ? 思ってるでしょみんな? 大丈夫よ。昔から言うじゃん、プロレスは世間を映す(合わせ)鏡だって。プロレスが変われば世間は変わるんだよ。パンクラスが変えたじゃんか、バトラーツが変えたじゃねえか? じゃあ、パンクラスに認められなかった佐藤光留と、バトラーツに認められなかった矢野啓太が変えてやるさ。

矢野 SURVIVE THE REVOLUTION……いい名前だね。革命を起こすってことだよね。

佐藤 認められたんだから。いくらこじらせてたっていいんだよ。むしろ、こじらせてる奴が今、普通じゃねえんだよ。どいつもこいつも誰かの猿マネみたいなプロレスしやがってよ。おい、天龍プロジェクトだぞ。IJのタッグだぜ。今日の(前)チャンピオンだって見ただろ? あいつら、アラケンと翔太、自分たちをこじらせ過ぎていた。全然余裕じゃなかったよ。これからこじらせてる奴、全員成敗してやるぜ。

矢野 こじらせてない奴もね。

佐藤 まともな奴も、まともじゃない奴もな。

矢野 この業界にまともな奴なんていねえよ。

佐藤 まともな奴がプロレスやるか?バカ野郎。どうせ、オレたちは誰にも認められてないんだよ。自分の団体にすら認められてなかったんだよ。構うもんか。

矢野 今日こうやって結果が出た。デビューしたての時、誰かが言ってたよ。「矢野啓太は、いつかプロレス界、この業界に名を残す」って。15年間、本当に諦めそうになった時もあったよ。天龍プロジェクトで佐藤光留に出会った。今、結果は出てるじゃないか。そうだよね?

佐藤 今日は滅茶苦茶痛かった。相手の攻撃も(タッチする時の)矢野啓太の張り手も痛かったよ。あれが「オレたちの普通」だ。

矢野 今日はノーコメントだ!

 

【新井健一郎&翔太コメント】

翔太 新井さん、最後はボクが(リング内に)入れれば、まだ勝つチャンスあったんですけど。あの2人の、何てんですかね? 念が強かった

新井 どこから来るのか

翔太 絶対、ボクらのほうがコミュニケーション取れてたはずなんですけどよ。

新井 あいつら、取れてるワケねえんだよ。

翔太 なのに、向こうは本当に何か、芯の部分がつながっていたってことでいいんですかね。

新井 ままあな。でも、あのな。すぐにリマッチとは言わないが、あいつらのことだから、オレ以上にコネクション持っているだろうから、天龍プロジェクト以外にも、どんどんベルト持ってって防衛して、一番あいつらが価値を高めたところを、オレらで、もう1回行こうぜ。

翔太 この復活したIJタッグ、第19代として、またね。我々、ハッとしてgood、自分らの可能性に気づいちゃったんで。こっから1周でも2周でもして、もう1回、チャンピオンとしてプロレスやりましょう。

新井 これで終わりじゃねえぞ、ハッとしてgood

翔太 というワケで、これ(アサヒスーパードライ)。用意しておいたキンキンに冷えた祝杯用のアサヒスーパードライはおあずけで。またベルト取った時に乾杯しましょう。

新井 ううっあぁぁ。

 

メインイベント 6人タッグマッチ(601本勝負)

河野真幸 〇TORU 拳剛 vs 佐藤耕平 橋本和樹 岩崎永遠

1839秒 垂直落下式ブレーンバスター  体固め】

 

8月大会から佐藤耕平の首を狙うTORUの視線は、6人タッグ戦ながら耕平にしか向けられていない。そんなTORUを嘲笑するかのように、耕平はTORUが入ってくると、橋本や岩崎にタッチしては直接対峙をスカす展開が続く。

5分過ぎ、天プロ初参戦のゼロワン時代の後輩・岩崎にお膳立てさせた耕平は、コーナーでTORUの顔面を踏みにじりつつ、すぐに岩崎にタッチ。機動力のある橋本と岩崎が試合を引っかき回し続けた。

10分が過ぎ、ヘビー級の大将同士が直接対決。耕平の蹴り足をキャッチした河野がドラゴンスクリューで転がすと、橋本、岩崎、岩崎にそれぞれジャンピングニーを連打。代わった拳剛が橋本にフットスタンプを見舞えば、橋本は下からアンクルホールドとヒザ十字固めの複合技で痛めつけるなど、目まぐるしい攻防が続く。

一進一退のまま15分が過ぎ、今度は岩崎とTORUが感情ムキ出しのエルボー、頭突きで火花を散らす中、拳剛が巧みな立ち回りでTORUをアシスト。岩崎の背中、そして胸板にドロップキックを連発で突き刺したTORUは、エメラルドフロウジョンで青息吐息となった岩崎に、垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺した。

 

 

マイクを握ったTORUは「言わせてもらうぞ。佐藤耕平、オレとのシングルマッチ受けてくれ!」と再度の挑発。これを受けた耕平も「TORU、お前しつこいな。でもな、そういうの嫌いじゃないんだよ」と言い放つや、握手と見せかけてTORUの額に頭突き一撃。TORUも頭突きで返して「やるぞ!」と絶叫。耕平とTORUの一騎打ちはもはや「待ったなし」となった。

また、試合後のセレモニー最中に天龍から了承を得たと言い張る佐藤光留が、バックステージにて「前哨戦とか、そんなのいらないからさ。いきなりやろうぜ」とIJシングル王者の拳剛に挑戦状を叩きつけた。変態という評判は耳にしつつも、選手としては佐藤光留を尊敬していると言う拳剛に対し、「尊敬ってのはウソだね。バッチバチに仕上げてくるから」(佐藤光留)と言い残し、不気味に新木場の闇へと姿を消した。

 

TORUコメント】

別に、オレなんか、天龍プロジェクトにいるはずのない人間だから、好きに利用させてもらうよ。欲望に忠実に。このリングで暴れさせてもらう。その欲望が、佐藤耕平とシングルマッチ。いよいよ決まりそうだな。なるはやで10月(26日、新木場1st RING)とかどうですか? このリングでオレが戦っている意味、オレが何者なのかを佐藤耕平戦で証明しますよ。以上です。佐藤耕平に、一番最初に土つけるのは、このオレ、TORUや。

 

【拳剛コメント】

こうやって天龍プロジェクトが面白くなっていっていいんじゃないですか?いろんな所で熱い戦いが生まれて。これが天龍の、天龍源一郎のリングですからね。ジュニアタッグ王座の移動はもちろん見ていました。新チャンピオンが生まれたってこと、まずはチャンピオンのお二人に「おめでとうございます」というところです。それぐらいですね。今、シングルに集中したいと思っているんで。タッグのほうは落ち着いてからですね。(佐藤光留からの挑戦は)あの正直に、光留選手は凄く尊敬している選手の一人なんで、そんな選手から逆に挑戦表明してくれてメチャクチャ嬉しいです。思いっきりやりましょう!

 

【河野真幸コメント】

ボクはみんなと目標が違いますから。ボク個人としては、いい試合を見せて、天龍さんを興奮させて、杖なしでリングに上げてやろうかなと。上がりたくなっちゃうような試合をみんなでして。天龍源一郎を杖なしでリングに上げてやりたい。「クララが立った!」じゃないけど。エキサイトさせて。そしたら、次に挑戦表明して、オレが天龍さんと試合するから。

 

【佐藤耕平コメント】

あまりにも、しつこくからんでくるんで。キッチリとシングルやって、分からしてやんなきゃなと。よっぽど覚悟を持ってきているんだろうなというのが伝わったんで。しっかりと受け止めていきたいなと思います。

 

【岩崎永遠コメント】

天龍プロジェクト初参戦。でもな、オレの心は折れてないぞ。どんだけ潰されても、折れなかった。まだまだやってやるよ。河野、拳剛、TORU、誰でもいいよ。オレの心は折れてねえよ。それだけだ。何回でも佐賀から東京まで、天龍プロジェクトのために来てやるよ。

 

【橋本和樹コメント】

(岩崎が)拳剛の名前出したけど、拳剛はオレのモンだ。おい、何がクリス・ジェリコとやりてえだ? 顔じゃねえんだよ。クリス・ジェリコとやる前に、オレともう1回やって、オレがベルト取って、オレがクリス・ジェリコとやりたいワケじゃないけど、こういう形(式)上、やらざるを得なくなるのかなぁ……と。とにかく拳剛、またお前の前に立つからな!

 

 

 

【天龍の眼】

佐藤光留と矢野啓太のIJタッグ王座奪取。最初、オレの思いつきで試合をやることになったんだけどね。今のプロレスとはちょっと違う、近未来のプロレスを見ているような、見せられた気がする。タッチすると見せかけてパートナーに張り手をかますとか、意地があって面白かったね。でも、キチッと極まるところとか、あの一瞬も目が離せない攻防が続いたっていうのが、やっぱり、これがオレが好きなプロレスだね。見てて、何て言うのかな。負けたけど、アラケンと翔太も自分のカラーを出していたし、矢野と彼らたちも自分のカラーで攻め切ったというのが、その攻め合いが見てて、やっぱり楽しかった。妙にスウィングするんじゃなくて、武骨だけどスウィングしてるって、そういう感じですよ。言い方変えればね、見た目は悪いけど、値段の高いイクラみたいなもんだよ。分かるかな?(笑)。

 

新チャンピオンが誕生したのはいいんだけど、これから挑戦者(選び)が難しくなるんじゃないですかね。まあ、彼たちに懐の深さがあれば、誰でも挑戦できるかな?って面白さもある。あの感じだったら、誰でもOKかなとも思うけどね。

アラケンと翔太は3日か4日前にタイトルマッチをやったばかりだって。それでオレが見たかったっていうワガママを押し通して、今日の防衛戦だったから、チャンピオンチームにはちょっと悪かったなぁと思う気持ちはありますよ。しかし、オレが見たいってことは、お客さんも欲しているってことだと思うし、それが証拠に、今までの天プロの中では、今日の(客)入りが一番良かったわけだからな。そういうことだよ。天龍源一郎の目は狂ってなかったというだけでも満足ですよ(笑)。

 

初参戦の岩崎永遠選手は意外とね、見た目よりも大きく見えた。第1試合に出場したお相撲さん上がりの彼(斉藤ジュン)もね。(プロレスラーは)試合前のトレーニングで普通はスクワットとかやるのに、彼が四股踏んでるのを見て、「ああ、相撲取り上がりだな」って思ったよ。

 

あとLEONA選手の天プロ初勝利は本当に良かった。素直にめでたい。テキサスクローバーホールドってのがちょっと渋かったね。お父さんに言われたのかね? テリー・ファンクもいるしな。あれはガッチリはまると結構痛いんだよ。何はともあれ、辰っつぁん(LEONAの父・藤波辰爾)に対して、肩の荷が降りたよ。よくぞやってくれたと言うところだね。これから、またプロレスに対する向き合い方が違ってくると思うよ。

 

あと、11月(14日、15日=新木場1st RING)に「龍魂トーナメント」開催だって? そういうのはね、発表してからもろもろ考えるのが天プロよ。御飯は炊いた。さあオカズは何にしようか?ってのと一緒ですよ。

あと、オレの目の前でオレの物真似をしやがった菊タロー。あいつは出入り禁止だよ(笑)。