試合結果

2021.11.14

11月14日 天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.12』試合結果&リポート

11月14日 天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.12』試合結果&リポート

 天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.12』


11月14日 東京・新木場1st RING 試合開始正午
12回目を迎えた天龍プロジェクトの新木場1st RINGシリーズ『SURVIVE THE REVOLUTION』で、参加16選手がトーナメントで総帥・天龍源一郎の魂を伝承すべく、2日間で覇を競う『第1回 龍魂杯』が開幕。初日(11月14日)の1回戦では、V候補の佐藤耕平が、大流血したTORUの執念の垂直落下式ブレーンバスターに沈み、前IJ王者のHUBが家庭の事情により欠場で大日本プロレスの新鋭・吉田和正に不戦敗。ともに、まさかの1回戦敗退となった。それぞれ1回戦を勝利した翔太、LEONA、河野真幸、吉田和正、矢野啓太、拳剛、佐藤光留、TORUの8選手が2回戦(15日)へと駒を進めた。試合前には天龍と小橋建太さんによる「トークバトル」が催され、約1時間にわたって全日本プロレス時代、天龍のNOAH参戦時代の思い出話に花を咲かせた――。
◎天龍源一郎vs小橋建太トークバトル
イベント、テレビ番組等では度々、顔を合わせている天龍と小橋さんだが、二人だけのトークバトルは天龍引退前の第1次天龍プロジェクト時代以来8年ぶり。小橋さんの全日本プロレス入門(1987年)当時、二人は団体のトップ選手(天龍)と一介の若手選手(小橋さん)という関係だった。
トークバトルは、いつも小橋さんが解説を務める日テレG+のプロレス中継を自宅にて視聴している天龍が「小橋君と江川卓と原辰徳は日テレの専属だからね」と、チクリと先制パンチを放ちつつスタート。「
小橋さんの入門当時の全日本プロレスは、スタート直後の天龍革命真っただ中のピリビリしたムードが漂っていた。当時、ジャイアント馬場さんの付き人を務めていた小橋さんは、まだ携帯電話など存在しない当時、社長の馬場さんと団体エースの天龍との間で、伝書鳩が如く行ったり来たりさせられつつ、伝言を伝えるだけで両者から叱られるという理不尽な思いも…。「天龍さんは怖い…と言うより、ひどい先輩でした」と反撃する一幕も。
それでも若手時代、当時、世田谷区砧に存在した全日本プロレス道場に、天龍が幼い愛娘(現在の嶋田紋奈代表)を連れて来ては、娘の遊び相手を若手選手に任せつつ、自らは黙々と練習する姿を見て「憧れていました」と述懐。昭和末期からの思い出話に花を咲かせつつ、あっという間に60分時間切れとなった。
龍魂杯トーナメント 1回戦(全8試合)
 
第1試合(15分1本勝負)
〇翔太 10分40秒 雁之助クラッチ 新井健一郎●
互いに手の内を知り尽くした「ハッとしてgood」のパートナー対決は、ヘッドロック→首投げ→ケサ固めとオーソドックスな攻防で技量を確かめ合うような展開。若い翔太の素早い動きをストップすべく、新井がキーロックに固執すれば、翔太は身軽に脱出しつつ回転エビ固めで反撃。最後は秘技・雁之助クラッチで堂々の3カウントを奪った。
【翔太コメント】
待ってましたよ、矢野啓太。矢野啓太が勝ち上がってくるのを、ボクは心の底から待ってました。1回目から天龍プロジェクトを見ている人、そしてレスラーも含め、ボクと矢野さんの歴史を知っている人。まあ、そんなに多くはないと思うんですけど、数年…10年前かな? 10年前にシングルして以来、ずっといろんなインデイの会場、どインディの会場、一緒に試合して回った矢野さんと、こうして天龍プロジェクトのリングで、しかも龍魂杯という、トーナメントという中で、シングルマッチができるという……非常に私は興奮しています。明日、勝ち上がれば、準決勝、決勝、3試合しないと、行けないんですけど、ちょっとそれが考えられないぐらいボクは矢野啓太と闘うことを楽しみにしています。翔太vs矢野啓太のシングルマッチは絶対に、観に来た人を後悔させません。新井さんとは組んでも闘っても、実にハッとしてgoodなレスラーだということを再認識しました。とにかく明日優勝して、いや、矢野さんに勝って、アサヒスーパードライで乾杯したいと思います。(昔の恨み?)身に覚えはないけどね。恨みを買ってるかも知れないけど、ボクは矢野さんのことはリスペクトしています。やはり挫折もあったと思うし。ここまで天龍プロジェクトではい上がってきたということ、凄くボクはリスペクトしているんで。ボクだって、この10年間、のんびり過ごしてきたワケじゃないんで。その分、ボクの成長も矢野啓太にぶつけたいと思います。恨みがあるなら、それをボクは喰い尽くします。
【新井健一郎コメント】
我々の目的は、どっちかが優勝すればいいんですよ。オレが優勝しても、翔太が優勝しても、(嶋田)紋奈代表がね。これはもう約束ですよ。もうマスコミや、Youtubeでも公になってんだから。我々ハッとしてgood、まあ、今日、翔太が勝って、翔太が優勝した暁には、紋奈代表、あなたには令和のシェリー・マーテルになってもらいますよ。ケバいケバい女になってもらいますよ。何が起こるか分からんぞ。翔太、お前はさすがだ。16歳年下、キャリアもオレの半分ぐらいなのに、オレのプロレスキャリアに一番影響与えた奴だからな。あいつに負けてアッパレだよ。
第2試合(15分1本勝負)
〇LEONA 7分10秒 人間風車 ⇒ エビ固め 田村男児●
新鋭・塚本竜馬も負傷欠場を受け、全日本プロレスの先輩・田村男児が代打出撃。序盤からショルダータックル、ボディスラム、エルボーとLEONAを圧倒したが、冷静に戦局を見るLEONAはドラゴンスクリューを号砲に逆襲開始。ハーフハッチ・スープレックス、サンセットフリップを見舞いダメージを与えると、フィッシャーマン・バスターで叩きつけ、ガッチりと上体をクラッチしてのダブルアーム・スープレックスで田村を叩きつけ3カウントを奪った。
【LEONAコメント】
1回戦、この天龍プロジェクトでの勲章目指しての1つ目、自分にとっては大きな勝利です。そして2回戦、(IJ)チャンピオンの拳剛選手。自分にとっては、またとないチャンスなんで、チャンピオンの首を獲って、この天龍プロジェクトでの大きな勲章目指して頑張ります。そして塚本選手、待ってます!また、この天龍プロジェクトで(試合を)やりましょう!
【田村男児コメント】
龍魂杯、塚本竜馬の代役を務めたんだけど、1回戦でLEONA選手に負けてしまって、とても悔しいです。また、いつかやれる時が来たらいいなと思っています。負けたんで、それ以上言うことはないです。
第3試合(15分1本勝負)
〇河野真幸 7分13秒 ランニング・ニーアタック ⇒ 片エビ固め SUSHI●
ゴングと同時にフェイントの丸め込みで金星を狙ったSUSHIだったが、惜しくもカウント2。続けてプランチャーを見舞うも、河野にあっさりと見切られて場外自爆…。ヒザ蹴り、河津落とし、ジャンピング・ニーを続けざまに被弾し、途端に失速。最後は余裕たっぷりにロープへと走る河野のヒザ爆弾直撃で、無念の3カウントを聞いた。
【河野真幸コメント】
(次にあたる吉田和正は)実は彼、W-1の時のプロレス総合学院の卒業生なんですよ。知らない仲ではないんで。一緒に練習して、教えたりもしていました。こんな所でまた、こういう出会いがあるのも運命なのかなと。やっぱり優勝を狙っているんで。コロナで生活が苦しい中、優勝賞金500万(※実際は50万円です)となれば、やっぱりね。えっ…違いましたっけ? あのカップで勝利の美酒ならぬダイエットコーラ飲んでやりますよ。お客さんにもふるまいます。
【SUSHIコメント】
悔しいな~。河野はデカいし、やっぱり強いな、クソ。この龍魂杯、自分の進むアレを決めて、覚悟決めて上がってんねん。オレだってな龍魂杯、勝ちたかったわ、そりゃ。天龍プロジェクト出るからには、IJのベルト狙ってるからな。お前ら油断するなよ。「お前、勝ったことないやろ?」って? そんなん関係あるかぁ! お前ら絶対に見とけよ。こっからや。
第4試合(15分1本勝負)
〇吉田和正 不戦勝 HUB●
【吉田和正コメント】
(これが初勝利?)そうですね。(所属の大日本プロレス含めて)これが初勝利になります。自分はこのトーナメント、優勝すること自体が目標なので。安全に勝てるのであれば、これで。河野選手はW-1のプロレス総合学院時代に教えていただいた先生です。1回、シングルマッチでは闘ったことがあるので、そのリベンジも兼ねて、明日の2回戦で当たれるのは、とても嬉しいです。
第5試合(15分1本勝負)
〇矢野啓太 10分14秒 プレジデントコンクエスト 北村彰基●
真っ黒に日焼けしたボディで登場したゼロワンの刺客・北村に対し、矢野は日焼けとは無縁の白い肌とパープルの吊りパンツで登場。ゴング直後こそ、若い北村の勢いに飲まれる場面が見られたが、ロープを巧みに使った左腕攻めから徐々に本領発揮。飛行機投げから両足でのモンゴリアン・チョップ(?)で北村を威嚇すると、獲物を仕留めるカマキリの如く、長いリーチで北村にからみつき動きを止める。最後は変型の吊り天井の状態からチキンウイング・フェースロックで首と肩を固める複合技「プレジデントコンクエスト」で勝利。技の名前は試合終了から1時間後、矢野本人が命名してパンチ田原リングアナに告げた模様だ。
【矢野啓太コメント】
もうね、タフな2日間が幕開けした。次は翔太? まあ、いろんな思い出とかあるけどもな。嫌なこともあるけれど、そういうのも含めて、龍魂杯に全部、矢野啓太のウリを投入していきたいと思います。以上ノーコメント!
【北村彰基コメント】
ああ…クソッ! あと一歩まで追い込めたんですけど、今日勝って、このトーナメント優勝して、天龍プロジェクトさんのベルトかっさらって、挑戦してかっさらって行きたいと思っていたんですけど。矢野選手の…あんなサブミッションくると思わなかったし…。もっと経験積んで出直してきます。
第6試合(15分1本勝負)
〇拳剛 11分3秒 ハイラックス ⇒ 片エビ固め 渡瀬瑞基●
IJ王者としての龍魂トーナメント出陣。若い渡瀬との対戦に戦前、「格が違う」と言い放っていた拳剛だったが、ゴング直後のにらみ合いを経て、渡瀬の大回転トペ、故ディック・マードックの必殺技である子牛の焼き印押しを立て続けに喰らい、途端に表情が焦り出す。
王者のプライドをかなぐり捨てた馬乗り掌底、エルボー、背中へのキック、顔面へのドロップキック、その場飛びのフットスタンプという喧嘩殺法からのSTFで逆襲を開始。しかし、ひるまぬ渡瀬は引っこ抜き式のバックドロップ、串刺しドロップキック、コーナーからのフットスタンプで拳剛を追い込み、気の強さを見せつける。
ケンカキックを顔面に叩き込み渡瀬の動きを止めた拳剛は、両者大の字から先に立ち上がると、コーナーからのフットスタンプで渡瀬の動きを止めると、奥の手の変型フェースバスター「ハイラックス」で強引に3カウント。渡瀬の物怖じしない猛攻を意気に感じた拳剛は、IJ王座のチャンピオンベルトを自ら渡瀬の目の前に置き、王者側から自らへの挑戦を促してみせた。
【拳剛コメント】
(「格が違う」の発言は)あの言葉は撤回させてください。ガッツがあって、渡瀬選手は面白いですね。正直、相手するつもりもなかつたぐらいなんですけどね。あんだけガッツがあれば、天龍プロジェクトのリングにバッチリ合うんじゃないですか? だから思わず、「次はベルト(賭けて)やろうぜ!」って…(笑)。向こうがその気があればね。まあ、それぐらい良い選手だったと思います。ただ、ここで負けるわけにはいかないんで。この間の会見で天龍さんが言っていた言葉「パパッとシャワーを浴びたがる男だ」と。あの言葉、チャンピオンとして一生根に持つよ。ムカついたから、このトーナメントもパパッと優勝して、パパッとシャワー浴びて、アピールして終わりにします。(2回戦はLEONA選手ですが)ああそうですか、初対決ですね。まあ、今日の渡瀬戦を超えられたんで、正直、LEONAが渡瀬より強いとは思っていないんで。知らないですよ、どっちが勝ったとか負けたとかも。まあ、やっぱり今日の試合、LEONA選手、見てたか知らないですけど、これがプロレスですから。耐えられるか?そこだけですよね。LEONA選手が最後まで折れずについてこられるか?それだけです。
【渡瀬瑞基コメント】
追い込んでないですよ。あれはチャンピオンが全部受け止めてくれただけで。すごい…すげえチャンピオンです。でも、だからこそ、やりがいがあるというか。また、あの人の前に立つという目標ができました。(試合後、拳剛が目前にチャンピオンベルトを置いたが)やりたいですよ。チャンピオンがいいなら、天龍プロジェクトがいいなら。今日、オレの新しい目標が決まりました。あのベルト(IJ選手権)まで、たどり着くことです。負けたのは悔しい……でも、負けて終わりじゃないのがプロレスだと思っているんで。ここから走ります。
第7試合(15分1本勝負)
〇佐藤光留 13分46秒  足取り腕ひしぎ十字固め レイパロマ●
総帥・天龍をして1回戦の最注目カードとなる「変態対決」だが、予想に反して静かでシリアスな闘いに終始。普段は開始5分も過ぎるとズリ落ちてしまい、尻出しタイムを告げる合図ともなるレイパロマのロングタイツだが、この日ばかりはしっかりと身体に密着して脱げることがない。
光留のアームロックをレッグロックに切り返したレイパロマは、回転して体位をズラしつつ監獄固めに移行。そこから光留の目前で「腰クネ」パフォーマンスを開始したが、光留は「全然痛くねえよ!」と言い放つや頭突き一発で脱出。左に右にミドルキックを打ちまくり、レイバロマはたまらず場外に逃避。
レイパロマが狙うブレーンバスターをワキ固めに返し、主導権を離さない光留を再度、監獄固めに捕えたレイパロマは、今度は自らカウンターの頭突きを放って、「腰クネ」とともに光留に痛みを与えつつ咆哮。激痛に表情を歪めた光留だったが、延髄斬り、水車落としの波状攻撃で本格的に反撃開始。
気がつけば残り時間3分…。「引き分けの場合は両者失格」という悪夢もよぎる中、勝負を急いだ光留は仁王立ちとなったレイパロマに下からからみつく逆十字固めから、さらに足をも同時に捕獲する足取り式腕ひしぎ十字固めでギブアップ勝ち。残り時間74秒だった。
【佐藤光留コメント】
(次はTORU戦ですが)見てないですよ。ボク、今日、もう1試合あるんで。今日の24時からは自分のネットの番組もあるし。正直、申し訳ないんですけど、TORU選手って顔も思い浮かばないです。たぶん何度も会ってるはずなんですけど、ポスターとか見ても、「ああ、あの選手だ」ってならないんですよ。嫌味でも何でもなく、正直そんなヒマじゃないんで。試合は試合で大事ですけど、こいつだからと言って、特別な感情を持てないですね。よく総合格闘家でいるじゃないですか? 「オレは相手をリスペクトしている」って。そんな話したこともねえし、初対面の奴、これから殴る奴を尊敬なんかしない。ボクが尊重しているのはルールだけです。天龍プロジェクトっていう場と、それを見にきたお客さんだけです。相手のことなんか知らない。ボクがこれから大事にするのは次の試合だけだし。夜の番組だし。明日はもちろん優勝しますけど。(TORUのことなど)知らない。
【レイパロマ コメント】
佐藤光留、分かっていたけど…強いな。正直、勝てると思った瞬間がなかったよ。だけどよ、オレの目を見てくれ。死んじゃいねえからよ。死んじゃいねえからよ、オレの龍魂、これが届いてくれたら、嬉しいよ。
第8試合(15分1本勝負)
〇TORU 10分47秒 垂直落下式プレーンバスター ⇒ 片エビ固め 佐藤耕平●
前大会(10月26日)の一騎打ちで耕平の三角絞めに失神負けを喫するも、あくまで「上から目線」を崩さないTORUは「来いや!」と耕平を挑発するも、耕平が全体重を浴びせる形で放ったエルボーが側頭部に直撃し、なぎ倒されてダウン。以降は足元がふらつき、一時的に直立歩行すらもおぼつかない状態に…。
そして前回同様、ファルコンアローからの三角絞めで意識を失いかけたものの、ギリギリでロープに足を延ばして生還。伸びのあるドロップキックで耕平をグラつかせたが、耕平が至近距離から放った頭突きが額を割り、一瞬にして顔面が鮮血に染まるアクシデント。
時間を延びれば延びるほど不利と悟ったTORUは、強引な垂直落下式プレーンバスターで耕平を叩きつけると、そのまま全体重を浴びせつつ片エビ固めで押さえ込み3カウント奪取。4月の天龍プロジェクト初参戦以来の悲願「佐藤耕平からの3カウント奪取」をトーナメント1回戦で実現させた。
【TORUコメント】
(流血は)頭突きされた時に、感じるモノがありました。けど、そんなことも言ってられませんしね。あの佐藤耕平から3カウント取ったんで、こんな流血なんて何でもないですよ。(狙いは)もちろん優勝ですよ。龍魂杯は抜きにしても、やっぱり佐藤耕平とのシングルマッチで、佐藤耕平に勝つってことは、自分の中でも凄く大きいことだと思うし。天龍プロジェクトという団体の中でも凄い大きいことだったんじゃないかな?と思う。明日は2回戦、準決勝、決勝とフラットな気持ちで必ず優勝する気持ちで闘っていきます。(次は佐藤光留戦)今日の耕平さんとの試合もそうですけどね。まあ、下馬評的には「佐藤光留対TORU」というカードを見た時に、オッズが高いのは間違いなくボクだと思う。まあ、佐藤光留とのシングルに限らず、このトーナメント、16頭立てだとしたら、競馬で言うと8番人気、9番人気、10番人気ぐらいだと思うんで。人気薄、大外から突っ切ってやりますよ。まずは佐藤光留。正真正銘の初対決。「痛みの伝わり過ぎるプロレス」是非やりましょう。
【佐藤耕平コメント】
(まさかの1回戦負けですが)言い訳になっちゃうけど、やっぱり15分っていう試合時間で、ちょっと焦っちゃったというのがあった。両者失格になるのも嫌だったしね。ちょっと勝ちに急ぎ過ぎたな…っていう。まあ、それ以上にTORUがね。ずっとオレに突っかかってきていたTORUとこういうトーナメントで闘うのも、そういう縁なんだろうね。このトーナメントに賭ける意気込みが、あいつのほうが強かったんじゃないですか? 1回戦でオレに勝ったんだから当然、(優勝まで)行ってもらわなきゃ困るし、行かなかったら「何してんだ?」って気にもなる。キッチリ、明日も全部キッチリ勝って、(TORUに)優勝して欲しいなと思ってます。
※勝者は全員、16日の2回戦に進出
【天龍源一郎&小橋建太の眼】
天龍 今日は巧くマッチメイクしてあって、巧く組み合わせしたんだろう…という思惑以上の試合を選手が提供してくれたってのがあるよ。想像以上に面白い試合だった。15分1本勝負ってことで、「やりたいことを先にやってやればいい」っていう闘いの中で、噛み合うっていうのかな? それとやっぱり選手はね、俺と小橋選手が見てるってことで、なんか自分に箔をつけたっていうか、いいモン見せたいって気持ちが少なからずあったよ。
小橋氏 初めて見る選手も多かったけど面白かった。新しい発見ができたし、今日来て本当に良かったと思います。
天龍 (小橋と)二人で(東京スポーツ新聞社制定のプロレス大賞)ベストバウト20冠(※実際は天龍9回、小橋8回で計17回)だよ。
凄いでしょ?(笑)。明日の優勝決定戦まで選手には頑張って欲しいね。お客さんも、声こそ出なかったけど、面白い試合だったから、いい気分転換になったんじゃないかなと思いますよ。
小橋氏 天龍プロジェクトの会場も熱くなってきましたよね。