試合結果
2021.11.16
11月15日 天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.12』試合結果&リポート
天龍プロジェクト『SURVIVE THE REVOLUTION VOL.13』
11月15日 東京・新木場1st RING 試合開始午後7時
2021年4月25日に、再始動してから7か月。満を持して開催に至った16選手参加による2DAYトーナメント『第1回 龍魂杯』を制したのは、自らを「穴馬」と称していたTORU(TTTプロレスリング)だった。前日の1回戦で大流血しつつもV候補の佐藤耕平を撃破して勢いに乗るTORUは、2日目からの2回戦、準決勝、決勝戦において、額の出血が止まらず、痛みと苦しみの伴う闘いながら、佐藤光留(IJタッグ王者)、拳剛(IJ王者)、そして決勝戦で矢野啓太(IJタッグ王者)と、シングル&タッグの現IJ王者を3タテして見事に優勝。優勝賞金50万円を手にすると同時に、総帥・天龍から「おめでとう!」と直接、優勝カップになみなみと注がれたアサヒスーパードライを飲み干し、文字通り、勝利の美酒に酔った――。
▽龍魂杯トーナメント 2回戦
第1試合(15分1本勝負)
〇TORU 11分19秒 垂直落下式ブレーンバスター ⇒ 片エビ固め 佐藤光留●
厳しい首攻めに耐え抜いたまま叩きつけた
第2試合(15分1本勝負)
〇矢野啓太 11分39秒 ホフマンクラッチ 翔太●
両者エディ・ゲレロを偲びつつも決着は欧州流
第3試合(15分1本勝負)
〇拳剛 13分13秒 フロッグスプラッシュ ⇒ 片エビ固め LEONA●
時間切れの恐怖に焦りつつ最後は必殺技で逆転
第4試合(15分1本勝負)
〇河野真幸 8分5秒 ファルコンアロー ⇒ 片エビ固め 吉田和正●
大日本期待の新鋭を豪快に叩きつけた
第5試合(3WAYマッチ=15分1本勝負)
〇進祐哉 vs SUSHI vs レイパロマ●
【9分5秒 十字固め】
混乱と混沌のリングで尻出し怪人をクルリ
▽龍魂杯トーナメント・準決勝戦
第6試合(30分1本勝負)
〇TORU 10分8秒 フランケンシュタイナー 拳剛●
※TORUが決勝戦に進出
第7試合(30分1本勝負)
〇矢野啓太 7分4秒 スクールボーイ 河野真幸●
※矢野が決勝戦に進出
第8試合(6人タッグマッチ=15分1本勝負)
△新井健一郎、佐藤耕平、HUB vs 渡瀬瑞基、北村彰基、田村男児△
【時間切れ引き分け】
DDT、ゼロワン、全日本の新世代トリオが存在感示す
▽龍魂杯トーナメント・決勝戦
第9試合(60分1本勝負)
〇TORU 16分23秒 垂直落下式ブレーンバスター ⇒ 片エビ固め 矢野啓太●
※TORUが第1回龍魂杯優勝
【TORUコメント】
ありがとうございます! 今まで、何百杯、何千杯も飲んできたビール、今日のアサヒスーパードライが一番です。決勝で対戦した矢野啓太、準決勝で対戦した拳剛、2回戦で闘った佐藤光留と、みんなそれぞれ厳しい山を勝ち上がってきた。ここ一番のところで、ずっと結果を逃してきたプロレス人生、今日のためにあったんだなと思うと、本当に感慨深いです。
よく考えると、今日一日でIJタッグ王者(佐藤光留&矢野啓太)、IJシングル王者(拳剛)と3タテしたんですよ。でも、この龍魂杯トーナメントというのは、IJシングルの、IJタッグの挑戦者決定トーナメントだとは一切思っていなかった。(優勝カップを手に)これはこれでチャンピオンとして、「これ取ったからIJに挑戦させろ!」という考えでもない。今は正直、この龍魂杯を勝てたという、ただそれを今日は噛み締めさせてください。
昨日からの4試合をすべて見てくださったら分かると思うんですけど、ずっと耐え忍んで、耐え忍んで掴んだ勝利の連続だったと思うんで。これがボクのプロレスだと胸を張って言えるんで。正直、16人いて、ボクの人気は8番人気、9番人気、10番人気ぐらいの穴馬で、穴馬だからこそ、大外から一気に追い込んで差してやろうという気持ちが本当に強かった。ノーマークだからできた闘いもあったと思います。
本当に「超」がつく、ローカルどインディ団体でデビューして、デビュー戦も公園のお祭りで、原っぱの上に建てたリングで、お祭りに来た人が(ついでに)観にくるような催し物でデビューして13年。今、こうして天龍さんの横で、喋っているのが信じられないです。でも、これが今のTORUです。天龍プロジェクトには拳剛もいる、矢野啓太も、佐藤光留もいる。けど、TORUもいる。これからもっともっと面白くしていきます。今日はありがとうございました。天龍さん、ありがとうございました。
【天龍の眼】
プロレスファンからすればね。名もない選手がいるかも知れないけど、俺は内容には充分に満足していますよ。(フロレス大賞の)ベストバウト何十回取った(※実際は9回)俺が言うんだから間違いない!
TORUに決勝で敗れた矢野啓太ね。最後まで勝ち残っていたものの、(もっと)自分のペースに引き込んでいくかな?と思っていたけど、TORUのペースに引っ張られて、墓穴掘ったとまでは言わないけど、それで負けたという感じかな。矢野が準決勝で、河野相手にウラカンラナやった時に、ああ、こんな技もやるんだ?と思って、ビックリした。だから、そういう部分をところどころ持っているってのも、矢野のいい所なんだろうけど、それが裏目に出たというかな。
この龍魂杯自体がね、参戦選手たちの普段の試合を見ていて、「もっと他にも引き出しがあるんじゃないかな?」と思いついてのシングルマッチのトーナメント開催だからね。まあ結果的に大満足ですよ。開催した意義は充分にあった。継続するかって? 当然ですよ。来年もやりたいと思ってます。